バンデットで、一躍絶叫遊園地としての地位を手に入れたよみうりランドが次の一手として打ち出したのが、この木製コースター。関東初の木製コースターとなる。
比較的狭い敷地にまとめられており、木組みの内部を縦横無尽に疾走するのが特徴的なコースターだ。アップダウンもかなり激しい。
そんなホワイトキャニオン最大の特徴にして、最大の難点は「横揺れ」。他のコースターと差別化を図るために、あえて横揺れを強くしてスリルを出そうとしたようだが、これが賛否両論のターゲットになっている。というか、個人的には大NG。
カーブのたびに、すさまじい勢いで体は左右に振られ、その度にライドの仕切りやハーネスに体をぶつける。怖いお兄さんに囲まれてパンチを食らっている錯覚に陥るほど。
安全のため、ライドは頭の上まで囲われており、開放感は皆無。後ろの方だと、どこを走っているのか全く判らない。当然、先のコース展開も読めない。そんな中で、果てしなく続く、痛み。また、あまりの横揺れに、レールが外れてしまうのでは、と心配になる。
あたりに立ち込めるオイルの匂いも、楽しい遊園地、というよりは、「なんかツラい工場での労働」をイメージさせる。
個人的には、そんなネガティブな感想しか出てこない、残念なコースターだ。規模もそこそこあり、作りようによっては良い意味でスリリングな楽しいコースターになったと思うのだが。
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