2006年現在、世界最速・最高高度・最大落差を誇るあまりにも有名なギネスコースター。それまで世界一だったシダーポイント「トップスリル・ドラッグスター」を抜いて、世界一のコースターとなった。
どこまでも続く強烈な加速、そして130メートルを超える高さを一気に上昇し、そのまま垂直落下、しかもひねりつき、というコースターのスリルだけを凝縮したようなコースレイアウトが特徴。もはや、常識を超えたウルトラマシーンである。
基本的な作りはドラッグスターと同様であるが、ドロップ後に巨大なキャメルバックが追加されている。キャメルバック頂上付近からすぐにブレーキゾーンとなってしまうため、おそらくブレーキ効率を高めるために作られていると想像される。それでも、頂上では長いエアタイムが体感できるのはプラスポイントだ。
乗車感覚も、ドラッグスターとほぼ同様。ただ若干速度が速いため風圧がより強烈になっているのを実感する。まぶたのハタメキ具合がさらに激しくなるのだ。反面、高さによる差は全く実感しない。
ライドの形状はかなり異なっており、肩からかぶせるハーネスが追加された。それに伴って背もたれも大きなものになっている。ハーネス自体はそれほど窮屈なものでは無いが、ドラッグスターの腰当だけの装備に比べると、開放感に劣るのは仕方が無いところだ。
全体的にはドラッグスターと同等であり、超えるものでは無いという印象。個人的には、パークの端にある落ち着いた雰囲気のキンダカよりも、パークのど真ん中でノリノリのイメージが強いドラッグスターの方が好みではある。
とは言っても、世界一のコースターであることに変わりは無い。今後しばらくの間、このコースターを極端に凌駕するような「テラ」コースターは生まれてこないであろう。それはつまり、キンダカの圧倒的世界一を証明するものであるのだ。
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