併走型のキャメルバックコースター。二台の車両が同時に発進し、競争するように走るのが特徴。

一見木製コースターに見えるが、実はレールのみスチールコースターと同じものになっている珍品コースターでもある。乗り心地は、まさにスチールコースター。アップダウンを繰り返しながら敷地を往復するスタンダードなコースレイアウトだが、キャメルバックも多く、後半は急旋回を繰り返すなどバランスが取れていて完成度は高い。後半は、併走していた二台のライドが交差するように動きを変えるのも楽しい。

乗り心地はあまり良くは無いが、それほど早いスピードが出ているわけでもないので、許容範囲に収まっていると言える。

何より、相手のライドと競いつつ、大騒ぎしながらのライドはとても楽しいものだ。このジェミニは、併走する間隔が非常に近い部分もあり、そんなところでは乗客同士がハイタッチすることもできる。アメリカには併走型の木製コースターは実は結構存在するが、現役で併走しているのはそれほど多くないと思われる。貴重な変り種コースターだ。