このサイトについてコースター情報寝言研究室フォーラムカンリニンの部屋
特集!富士急新コースター「ええじゃないか」
 



「ええじゃないか」とは?

富士急が満を持してリリースする、新型コースターである。2006年4月27日、ついに正式名称およびオープン予定日が発表となった。

それによると、正式名称は「ええじゃないか」。目にした多くのコースターファンは、絶句したのではないだろうか。念のため確認するが、今日は4月1日ではない。良い意味でも悪い意味でも、富士急らしい強烈なインパクト。まさに常識を覆すネーミング。「ドドンパ」、「トンデミーナ」というネーミングも相当なインパクトだったが、今回はそれらをはるかに上回っているセンスだ。

これから、このコースターは色々なところで話題になるワケである。たとえばテレビ番組では、レポーターが真面目な顔して「これが、巨額の費用を投じて建設された世界最大級のコースター、”ええじゃないか”です!ご覧ください!」などと言うのだ。なんという、反社会的、傍若無人なネーミングだろうか(笑)。

オープン予定日は、2006年7月19日(水)を予定していると言う。投資金額は36億円。FUJIYAMA、ドドンパの30億円を上回る金額だ。

さて、常識を覆すのはネーミングだけではない。富士急によると、FUJIYAMA、ドドンパを超える未体験の爽快感やスリルが味わえるとしている。2006年4月現在、まだ建設中ではあるがコースの大部分が明らかになってきた。未だ、詳しいスペックや、隠されたナゾの特徴については発表になっていない。また、ギネス申請中とのことだが、何が世界一になるのかも謎のままだ。

実は、建設がスタートされる1年以上前から、コースターマニアの間で、2nd Generation 4th Demension Coaster(次世代4次元コースター)では無いか?という噂が立っていた。建設が始まり、コースが明らかになるにつれ、それは確信されることとなった。(寝言:富士急新コースターがその全貌を現し始めた!を参照。


「2nd Generation 4th Demension Coaster」(次世代4次元コースター)とは?

4th Demension Coaster(4次元コースター)とは、世界的に有名な遊戯機器メーカーであった米国「Arrow Dynamics社」が開発したコースターのモデル名である。その後、Arrow社は同じく遊戯機器メーカーのS&S Power社に買収された。ちなみにS&S Power社はドドンパを製作したメーカーである。

では、4次元とは一体何なのか。

通常、コースターはレールに沿った形で上下左右に動く。つまり3次元の動きだ。この新型コースターでは、その動きに加え座席の回転による動きが追加された。つまり、縦横奥行きに加えて「回転」という新しい動きが加わる。そのため、4次元コースターという名称を持つのだ。

現在世界には、1機だけ4次元コースターが存在する。(シックスフラッグス・マジックマウンテン「エックス」) 今回富士急にできるコースターは、その改良型と言われている。そのため、2nd Generation 4th Demension Coasterと呼ばれるのだ。


エックスの全景。


ライドのイメージ(エックス)


4次元だと何がスゴイの?

座席が回転することで、スリルが増すというのは容易に想像がつくだろう。しかし座席が回転する本当の意味は実は別のところにある。それは、コースレイアウトの制限が無くなるということだ。

コースターというのは、自由に上下左右さらには回転などを行うように見えて、実は様々な制限を受けて作られている。

たとえば、垂直上昇や垂直落下を繰り返すコースターは存在しない。それは、上昇や落下の際に急激なGの変化が起きると、乗員にとって極めて危険だからだ。上向きのGなら体が飛び出してしまうし、下向きのGなら背骨などに強い負担がかかる。そのため、意識的に緩やかな坂にする必要がある。

座席が回転するようになると、体にかかるGを思った方向に向けることができる。つまり下に強いGがかかるときには背中を下にすれば力は分散されて人体に対する負担は減る。逆に上にGがかかるときはうつぶせ状態にすれば体が飛び出してしまうことは無い。

これによって、これまで不可能だったコースレイアウトが可能になる。

たとえば、頭から落ちていくほぼ垂直のファーストドロップや、後ろ向きに上昇し前向きに落ちる「レイブンターン」、突然後ろ向きになる「バックフリップ」などが、それだ。

また、その構造上座席は左右の天秤棒にぶら下がったような形になっている。そのため、乗員からはレールが上にも下にも見えない。その開放感は素晴らしく、まさに空を飛んでいるような感覚だ。そのまま、ほぼ垂直に地面に向かってドロップしていったら・・・・・一体どんなスリルが味わえるか、想像してみよう。


左右に吊り下げられる座席。圧倒的な開放感と無防備感。


手前にある二つの垂直ループ状のターン。これが、Xの座席回転が可能にした「レイブンターン」だ。


現存する4次元コースターについて

アメリカ、ロスからほど近い「シックスフラッグス・マジックマウンテン」という遊園地に存在する「エックス」というコースターが、それだ。それは、まさにコースターの常識を覆す、未知の体験だった。この世界的に有名な絶叫マシンの聖地には、他にも常識を外れたとんでもない絶叫マシンが終結している。詳しくは、以下のリンクを参照。

コースター情報:「エックス / シックスフラッグス・マジックマウンテン」

シックスフラッグス・マジックマウンテン オフィシャルサイト(英語)

ローラーコースター・データベース(英語)


まめ知識

『ええじゃないか』とは?
日本の江戸時代の後期の1867年7月から翌年4月にかけて江戸より西の東海、近畿、四国に広がった大衆狂乱現象である。仮装して囃子言葉の「ええじゃないか」を連呼しながら町々を巡った騒動。

(出典: フリー百科事典 ウィキペディア

一体、この「ええじゃないか」と新型コースターがどのように結びつくのか・・・。謎である。 (Thank you ピヨンさん)



このサイトについてコースター情報寝言研究室フォーラムカンリニンの部屋
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送