注目の新コースター2007国内編 2007/2/28 |
2006年の怒涛の新作ラッシュに比べて、かなり落ち着いた感のある2007年。ハリウッド・ドリームを除いて、確かに派手な巨大コースターは登場しませんが、実は、小型〜中型の非常に個性的なコースターが数多く登場する予定になっています。コースター界にとっては、新時代の幕開けと言えるでしょう。ここでは、それら注目の新作コースターをピックアップし、紹介していこうと思います。
・パイレーツブラスト / ラグナシア
メーカー:泉陽工業
長さ: 478 m
高さ: 12 m
最高速度: 43 kph
愛知のがまごおり温泉に程近いテーマパーク「ラグナシア」の新コースター。海賊によって隠された宝を見つけるためトロッコに乗って冒険に出かけます。規模は極めて小規模ながら、屋内部分を多く持ち、凝った演出が期待できそうです。
それにしても謎なのは、この時期のリプレース。もともとこのアトラクションがあった場所には、「トレジャーハンティング」というアトラクションがありました。これは聞くところによると、ディズニーシーのインディジョーンズと同じ機構を使用した人気アトラクションだったようです。まだ新しく、老朽化というには早すぎる。それをあえてリプレースせざるを得ないというのは・・・。何か特別な事情があったのでしょうか?
・ブラックホールコースター / 三井グリーンランド
長さ:400 m
最高速度: 30 kph
建設費: 3億5千万円
コースター数日本一を誇る熊本・三井グリーンランド。また新たなコースターが誕生します。ネーミングから予想するに、暗闇を走る屋内型コースターのようです。マスコミによると、オーロラや星空を連想させる演出を行うとのこと。規模は小さくファミリー向けコースターと言えます。
三井グリーンランドは、この後も継続的にいくつかアトラクションを増設したり、イベントを開催するなど積極的な集客展開をすると発表しています。先日は、運営会社が業績予想を上方修正したばかり。今、最も勢いのあるパークのひとつです。
・未定 / 姫路セントラルパーク
メーカー:トーゴ /
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経営再建中の姫路セントラルパークが攻めの一手に出ました。その第一弾が、この新コースター。実は、倒産したあやめ池遊園地にあった「トルネイダー」のリプレースになります。垂直ループとダブルのコークスクリューを組み合わせたレイアウトは古典的なコースターですが、完成度はとても高く、まとまったスリルが期待できます。このコースター自体が大きなインパクトにはなりませんが、少しずつリニューアルして目新しさを継続的に提供することが、今後のパークの復活に重要だと思います。
<番外>
・未定 / 東武動物公園
メーカー:インタミン
長さ: 748m
高さ: 33m
最高速度: 87kph
最大傾斜: 67度
建設費: 17億6000万円
正確には年内ではありませんが、来年早々に登場予定の新コースターになります。すでに当サイトでも話題になった通り、インタミン製の中規模コースターであるようです。スペックは以下。
一応メガコースターと呼ばれていますが、規模はそれほど大きくありません。(メガコースターというのは、当初200フィート(約60メートル)を超えるような高さの大型コースターを指していましたが、最近ではあいまいになっていますね。)
イメージ画像を見る限りでは、狭い中に絡み合ったレイアウトで激しいアップダウンが楽しめそうです。つまり、エアタイムや振り回しも十分に楽しめるということ。イメージ的には、スーパーマン・ライド・オブ・スチール(シックスフラッグス・ニューイングランド、シックスフラッグス・グレートアメリカ)や、ゴライアス(ワリビワールド)そしてサンダードルフィンの系統に属する爽快なキャメルバックコースターになるでしょうか。ひょっとしたら、ハートラインロールなどのループ系エレメントがあるかもしれません。この絵だと、まだちょっと判りませんね。
こうして見ると、結構バリエーションに富んだラインナップです。特に東武公には期待ですね。なんたって、国内二台目の貴重なインタミンメガコースターですから。
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