2006年のベスト木製コースターは!? 2006/11/12 |
毎年恒例になっている、海外のコースターマニアによる木製コースターのランキング(の予選?)が行われました。これは、「スチールコースター部門」と「木製コースター部門」に分かれて、世界中のコースターを対象にランク付けが行われているものです。今回の投票は、なぜか木製コースターのみが対象になっているようです。
パンパカパーン。では、ランキング上位の発表です!
1 Voyage / Holiday
World
2 Balder / Liseberg
3 Boulder Dash / Lake Compounce
3 Thunderhead / Dollywood
3 Tremors / Silverwood
6 Aska / Nara Dreamland
7 Phoenix / Knoebel's
8 Hades / Mount Olympus
9 Rampage / Visionland
9 El Toro / SFGAd
11 Avalanche / Timber Falls
11 Shivering Timbers / Michigan's
Adventure
11 Raven / Holiday World
※詳しくは、以下のリンクから。
http://www.ushsho.com/currentrankingswoodrollercoasterpoll2006inseason.htm
トップページ(過去のランキングなど): http://www.ushsho.com/bestrollercoasterpoll.htm
最初は、よくある(信頼性の置けない)インターネット投票のひとつだろうなーと思っていたのですが、なかなかどうして、これがかなりツボを突いたランキングになっているのです。かのThemeParkReviewなど、そうそうたるコースターマニアサイトが協力しているのも、その証拠です。評価の形式も、一人一人が自分の乗ったコースターそれぞれに採点し、その平均点を出す方式をとっています。つまり、単なる投票数を数えるやり方では無いので、それなりに公平なランキングになっていると思われます。
で、気になるのがヴォヤージュとエルトロ。当然のように上位にランクされています。中でもヴォヤージュは、なんとNo.1を獲得!名実ともに世界一の木製コースターとして君臨したわけです。 エルトロも9位というなかなかのもの。そして、我らが奈良ドリームランド(閉園・・・)のASKA!昨年に引き続き、ベスト10に入っています。ちょっと大げさな気がしないでもないですが・・・。いや、もちろんASKAは素晴らしいコースターでしたけどね。
木製コースターというのは、日本ではいまいちメジャーになりきれていない存在ですが、実はスチール製コースターよりもその歴史は古く、アメリカではとてつもない数の木製コースターが存在しています。そして、その作りのファジーさゆえか、同じコースレイアウトを持っていても、乗り心地は全く違ったものになります。つまり、あらゆる木製コースターは、この地球上でオンリーワンの存在と言えるのです。
それだけではありません。木製コースターの乗り心地は、メンテナンス次第でどんどん変わっていく。さらに、乗る時間体や気候によっても変わってしまう。常に、異なった乗車体験が待っている。なんとまあ、複雑怪奇で奥深いアトラクションでしょうか・・・。
そんな訳なのかどうなのかは判りませんが、コースターに深くハマればハマるほど、木製コースターの楽しさに目覚めていく傾向があるようです。
もっとも、僕はスカッと爽快、派手で大胆なスチールコースターも大好きですけどね。
というわけで、僕も木製コースターという意味ではまだまだ初心者だと思っているわけでして、このランキングを見ても、まだよく知らないコースターが多く出ています。そんな中でもちょっと気になったコースターをピックアップ。
サンダーヘッド (Thunderhead
/ Dollywood )
長さ: 984.5 m
落差: 30.5 m
最高速度: 88.5 kph
Great Coasters International(GCI)というメーカーのコースターです。このメーカーはあまり知られていませんでしたが、ブッシュガーデン・アフリカの「グワジ」など、なかなかダイナミックで上質の木製コースターを作成してきました。特に最近は、カウチソファーのような座席にサンダードルフィンばりのT字ラップバー(上の写真参照)を搭載した新型の車両を武器に、一気にその評価を高めているようです。
トップ10からは外れてしまいましたが、21位のケンタッキーランブラー(Kentucky
Rumbler Beech Bend)も同社によるものです。これも、なかなか面白そうなコースターですよ。
ケンタッキーランブラー(Kentucky
Rumbler / Beech Bend)
このメーカーは、あまり規模は大きくありませんが、サイクロン型と呼ばれるカーブとアップダウンを複雑に何層にも重ね合わせたコースレイアウト(ASKAもそうです)をベースに、軽快で振り回しの激しい、言い換えれば小粒ながらピリリと辛いコースを得意としているようです。
そして、来年には、スチドラと同型のコースターが事故ったことで一躍有名になってしまったバレーフェア(Valleyfair!)にレネゲイド(Renegade)という木製コースターがオープンする予定です。これは、規模もそこそこ大きく、かなり期待できるコースターなのでは?と思います。
ヴォヤージュやエルトロなどを除いてあまり注目を集めることの少ない木製コースターですが、実は隠れた名機がたくさんありそうな予感です。 |