インタミンの新型四次元「ボールコースター」 2006/10/2 |
さて、以前ちょっと話題に上った、インタミン社による新型四次元コースター 通称ボールコースター「Kirnu」がフィンランドのアミューズメントパーク「
Linnanmaki」に建設されます。
四次元コースターと言う呼称は日本では全く耳にしませんが、コースターファンならば富士急ハイランド「ええじゃないか」やシックスフラッグス・マジックマウンテンの「エックス」を一番に思い浮かべるところ。それらはS&S
Arrow社(旧Arrow Dynamics社)によって生み出されたものでした。今回は、遊戯機械世界最大手のインタミン社による四次元コースター。一体どんなコースターなのか?
結論から言うと、ええじゃないかやエックスとは全く異なり、個性的な動きをするミニコースターのようです。ライドはええじゃないかなどと同様に前後天しますが、通常のコースターのように位置エネルギーを利用して走りぬけるええじゃないかと異なり、コース途中でリニアによる動力を持ち、トリッキーな縦型のコースを自由自在に動くもの。これは、コースターというよりも新タイプのライドアトラクションというイメージですね。
イメージ的には、ユーロファイター2000やX-Carコースター、スクリーミングスクイレルなど、最近ヨーロッパを中心に増えつつあるトリッキーなコースレイアウトを持ったコースターの系統に近い感じがします。
なお、スペックは以下の通り。
オープン: 2007予定
高さ: 24.5m
最高速度: 43.9 km/h
最大落下角度: 90度
こういったコースターが増えてきている背景には、コースターの大型化の限界が見えていると感じます。確かにメガコースターやギガコースターは話題性もあり、客を呼びますが、設置や維持に膨大なコストがかかります。たとえば世界最大のコースター、スチールドラゴン2000は50億円。これだけの投資を回収するには、かなりの集客が必要です。そして、アメリカを除けばコースターの設置に必要な土地の確保も頭が痛いところです。
たとえば、富士急ハイランドのように狭い土地をめいっぱい使ったパークにこそ、こういったアトラクションは向いていると感じますが・・・お客さんの期待とはちょっと違うかな。いずれにせよ、これから日本にもこういったタイプの小型&個性的なコースターが増えていくのではないでしょうか。
参考:
Coasters
and more "Euro Amusement Show2005"
Coasters
and more "Kirnu - Linnanmakis
neue Achterbahn"
RCDB
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