このサイトについてコースター情報寝言研究室フォーラムカンリニンの部屋
ワイルドログコースター バンデット よみうりランド
■ レポート (2005/4 乗車)

<< 前のページ


Gから開放された瞬間、ドロップ!このメリハリの効いた展開は、サーフコースターにも通じる。


上昇しつつカーブを抜け、再度ドロップ。森の上を走っていく。


森の中でキャメルバックを越える。 スピードもあり、アップダウンの連続が楽しい。

森林飛行

二重のらせんを上りきると、ライドはGから開放される。バンデットの本当のチャームポイントはここからだ。

まず、一度ドロップしてから上昇し、ライドは大きく右にカーブ。続けて森の上でキャメルバックを越える。前方の席では浮遊感を感じるだろう。

この訪問時は桜の季節。あたりには、満開の桜が広がっている。夏であれば深緑。秋は紅葉。その上空を大きくうねるように疾走する。自然と一体になったコースター体験。バンデット独特の楽しみ方だ。

 



カーブの先が見えない。どうなっているのか・・・・?


と、突然の大ドロップ! 初めてだと本当にビックリしてしまう。


谷の底で、MAXスピードへ。素晴らしいスピード感!


以前はため池だったのだろうか?
手前が往路で、奥が復路になっている。


勢いをつけて長い坂を駆け上がる。
なんて見事なサクラのトンネルだ!

谷へのドロップ

しばらく走ると、レールは急カーブし先が見えなくなっている。上昇しつつカーブを抜けると、森が突然途切れ、広々とした谷が目に入る。

あっ、と思った瞬間、谷に沿うようにファーストドロップ並みの大ドロップ!

通常のコースターであれば、コースの後半にこれだけのドロップが突如現れることなど、ありえない。それは、走るにつれエネルギーを消費し、高く上昇することができなくなるからだ。しかし、このバンデットは元々アップダウンの激しい土地に建設されているため、後半に大きなドロップポイントを作ることができるのだ。

谷へのドロップで、ライドはMAXスピードに達する。先頭の席だと、涙が風に飛ばされるほどの風圧。周りは豊かな自然。その中を木々を掠めながら110Km/hで走り抜ける。快感の一言だ。

続けてライドは谷を駆け上がる。両脇には木々が密集し、さながら並木道のよう。全て桜の木だ。当然、春は桜並木になる。桜の花びらが舞い散る中でバンデットを楽しむのは、また格別だ。

 

 



ホワイトキャニオンを眺めつつ、急カーブ。


一旦減速した後、谷へ向かってもう一度ドロップ!


軽いアップダウンを越えていく。まだ、スピードは落ちていない。


巻き上げを眺めつつ、左に急カーブ。


ぐいっと上昇して、ブレーキ。かなりの急ブレーキなので注意!

折り返し〜ゴール

ホワイトキャニオンが見えてくると、折り返しだ。バンクのゆるい急角度をターンを行って、バンデットはプラットフォームに向かって戻っていく。速度が出やすい午後などは、かなりの速度でこのターンを抜けるため、結構衝撃を感じる場合がある。要注意。

そして、もう一度谷へ向かってドロップ。初回ほど強烈なドロップではないが、十分楽しめる落差と速度。これだけ長距離を走るコースターであるにもかかわらず、スタートからゴールまで一貫して速度を保っているのも素晴らしい。

上昇し、再度軽いドロップ。まだまだスピードは落ちない。前には、大きなファーストドロップの巻上げが近づいてくる。プラットフォームが近い。

続けて左に急カーブし、ぐいっと高度を上げてから急ブレーキ。速度が速いため、かなり強烈なブレーキだ。体は前方に強くひっぱられる。まだまだ走り足りない!と言わんばかり。

そして、プラットフォームへ到着。

 



こうして見ると、かなりゆるやかなファーストドロップだ。
手前にあるのは、SLコースター。


聖地公園からブーメランターンを望む。ここは桜に取り囲まれており、最高の花見スポットだ。
かなり判りにくい場所にあるため、こんな素晴らしい花見日和でも人が少ない。

まとめ

コースターファンの間でも、名機中の名機として名高いバンデット。その素晴らしさは、高さや速さといった判り易いスペックには現れてこない、「バランス」にあると思う。

ブーメランターン後の水平ループを除けば、メジャーなエレメントは無く、ひたすらアップダウンを繰り返すわけだが、その構成がきわめて絶妙で、最後まで緊張感が持続する。

特に後半に存在する谷へのドロップがよいアクセントになっており、コース後半にまで楽しみが分散しているのは大きい。

全体に渡ってほどよいスリルと気持ちのいいスピード感が持続するため、激しいコースターが苦手な人でも、楽しさを感じることができる間口の広いコースターと言える。(まあ、個人的には、ファーストドロップをもうちょっと激しくしてもいいのだが。)

前半の水平ループだけ強烈なプラスGがかかりバランスが悪いような気もするが、捉え方によってはスパイスのようなものとも言える。

そして、何度も触れたが周辺環境が最高だ。写真でも解ってもらえると思うが、個人的には花見の季節の「お花見バンデット」を強くおすすめしたい。

唯一、残念なのは、頑丈すぎるハーネスと大きな背もたれ。メーカーが倒産した現在では難しいのかもしれないが、もっと開放感のある車両になれば魅力はさらに増すだろう。

乗り心地は、作られた年代を考えれば極めて快適と言えるが、水平ループ時のGや長い走行距離の関係で、実はかなり体力を使うコースターだ。体力に自信の無い人は、しっかり休憩をはさんで楽しもう。

バンデットの成功を機に、メーカーであるトーゴはメガコースターの製造に注力していく。その結果として、八景島のサーフコースターや、富士急のFUJIYAMA、ラスベガスのマンハッタン・エキスプレスといった有名なメガコースターが誕生し、トーゴは世界的なコースターメーカーとしての地位を手に入れることになる。

折りしも時代はバブルの真っ只中。その最良と思えた選択が会社の未来にどのような結末をもたらすか、このときは誰も想像できなかったに違いない。

このサイトについてコースター情報寝言研究室フォーラムカンリニンの部屋
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送