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流星ライナー タイタン スペースワールド
■ 概要
スペック
   
タイプ: スチール製コースター
オープン: 1994/3/5
製造: Arrow Dynamics
モデル: Hyper Coaster
設計: Ingenieur Buro Stengel GmbH
建設費: ?
長さ: 1530 m
高さ: 60 m
落差: 54.3 m
宙返り: 0 回
最高速度: 115 Km/h
落下角度: 60 度
乗車時間: 2:25
最大G: 3.7 G
参考:RCDB 他 
評価
スリル

迫力のファーストドロップ。中盤の旋回部分もスリル有り。

爽快感 ファースト・セカンドドロップまでの流れは爽快感抜群。その後は、ぼちぼち・・・。
ダメージ 作りが荒っぽく振動は激しい。特に極小の旋回部分はかなりの衝撃。注意!
解説

スペースワールドの顔とも言える巨大ローラーコースター。当時世界一の規模とスピードを誇った米国シダーポイントの「マグナム-XL200」の兄弟機と言えるコースターである。

二連続の豪快なアップダウン、中盤のトリッキーな曲線コース、後半の連続キャメルバックで構成されている。今は亡き長島スパーランドのスチールドラゴン2000と大まかなレイアウトは同じだ。

平らな部分を持たずにいきなり落下するファーストドロップは、後部座席だと空中に放り出されそう。かなりの迫力だ。

今となってはかなり旧式であるため、振動はかなり激しくその豪快なコースレイアウトと相まってなかなかハードなコースターであると言える。


■ レポート (2005/9 乗車)


園内からの眺め。全体を見渡すのは難しい。

タイタンとは

おそらく日本にコレができたとき、当時の絶叫マニアは狂喜乱舞したに違いない。

アメリカ、シダーポイントにはマグナムXL-200というコースターがあり、世界で始めて高さ200フィート(約60メートル)の壁を破ったことで知られている。当然、高さ、速さ共に当時世界一だ。

ぬるいコースターしかなかったそのころの日本では、考えられないくらい凄いコースターだったようだ。コースターのために海を渡ってしまうほどの特異なエンスージア達を除けば、遠い異国の地にある究極のコースターをただ指をくわえて見ていることしかできなかった。

その兄弟機がこのタイタンである。

建設から10年を越えた今でも、タイタンのスペックは国内有数のものだ。スチールドラゴンを除けば、高さはサンダードルフィン、FUJIYAMAに次ぐ3位。速さについても依然4位を誇っている。そして何より猛烈なアップダウンを繰り返す豪快なコースレイアウトは、今でも他に並ぶものが無い。



駅舎の様子。ちょっと趣味の悪いカラーリング。


ロゴ。ライドやレールと同様の配色。


乗り場の様子。ここからはシート毎に自由に並ぶことができる。国内の他のコースターもこうあってほしいものだ。


ライドの様子。マグナムXL-200と同じ車体。一両あたり6人乗りで結構大きい。

乗車待ち

この日は朝から強い雨で、タイタンへの乗車が危ぶまれた。今回の旅行はここスペースワールドの二大コースターが目当て、と言っても過言ではない。しかし、昼頃から晴れ間が見えはじめ、程なくタイタンが動き出すのが見えた。

タイタンは園内で圧倒的な高さを誇り、かなりの存在感を誇っている。スタート地点は子供向けの遊具があるゾーンにあり、違和感がある。

プラットフォームは高くなっており、つづら折状の階段を上っていく。駅舎はなぜかピンク色。レールもピンク色だ。世界有数のローラーコースターがピンク・・・。このタイタンに限らず、スペースワールドの配色センスはときどき首を傾げてしまう。

プラットフォームはアメリカのコースター乗り場のように座席毎にレーンが分かれていて、好きなところへ並ぶことができるようになっている。先頭レーンは長めに作られており、待ち時間を気にしなければ必ず先頭に乗れる仕組みだ。国内にもこの方式が存在したのか、と少し驚く。他の遊園地もぜひ取り入れて欲しいところだ。

ライドの形状はまさにマグナムXL-200。色が緑がかっているのが異なるが、形状は全く一緒だ。しつこいようだが、ピンクのレールに緑のライド。うーむ。これはアリなのだろうか?



シートの様子。写真では判りにくいが、かなり補修の痕が見える。


レール。いかにも旧型Arrow製コースターといったレールだ。これを見ただけでも、痛そうな気がしてくる。


スタートと同時に、ライドは駅舎の外へ滑り降りる。


巻き上げ途中。園内が見渡せる。


観覧車から見たファーストドロップ。かなりのスケールだ。奥の白いビルはオフィシャルホテル。

乗車

とりあえず空いていた中間部分へ乗車する。この日は午前中が雨だったためか、3連休の初日にしては空いており、並んだ人でちょうど全席が埋まるくらいだった。

安全バーは逆U字型を手前に引き寄せるだけ。シートベルトは無い。かなり開放感がある。車体の壁が高く、すっぽり包まれている感はあるが、まあ許容範囲だ。

基本的にアメリカ人に合わせて作られているためか、足を伸ばす余裕があるのがうれしい。逆に言えば安全バーをしてもスカスカなため、すっぽ抜けやしないかといった不安はある。

ひとつ気になったのが、シートや安全バーの各所がほころんでおり、黒いビニールシートで補修されていること。全体的に修理する予算が無いのだろうか。それにしてもひどい有様だ。

園内に屹立するスペースショットのスクラップといい、パーク全体で設置後のメンテナンスやアトラクションの更新がおろそかにされているような気がする。スタートダッシュはいいが、その後が続かないパークのようだ。

ひょっとしたら、製造メーカー(Arrow Dynamics社)の倒産・買収も関係しているのかも知れない。買収したS&S Power社のサイトによると、「Arrow社製マシンのメンテナンスは今後もしっかりやります」とのことだったが・・・。

スペースワールドは、ライドスタート時のアナウンスが面白い。必ず宇宙というテーマを意識したアナウンスになっている。たとえばタイタンだと、「流星ライナー・タイタンでは、荷物を持ち込むことができません。もし落とされますと、宇宙空間では元通りの形で発見できないことがあります・・・」といった具合だ。

アナウンスの後、ライドがスタートする。駅舎を出るとライドは一段下がって右に180度旋回。後部座席に座っていると、いきなりのマイナスGを感じる。この辺はマグナムと同様だ。

そして巻き上げに入る。右手に園内、左手に外の道路やオフィシャルホテルを眺めながら上昇して行く。周囲にあまり高い建物が無いため、空に取り残された気分だ。雨の後の晴れ間が気持ちいい。パークの周囲は丘が多く、その斜面にたくさんの住宅地が見える。

高さは60メートルと言うことで、今となってはそこそこの高さだが、怖がっている乗客も多い。少なくともここ九州では圧倒的なスケールのコースターだし、全国的に見ても5本の指に入るコースターであることに違いは無い。



頂上からの眺め。中間の旋回部分が遠くに見える。


ファーストドロップ!角度は60度だが、体感的にはかなり急だ。先頭車両では、なかなか落ち始めない。


最後部座席の様子。こちらでは強烈な加速感を味わえる。マイナスGで、体が放り出されそう!!


観覧車から見たファーストドロップ。


セカンドドロップ。こちらもなかなかの迫力だ。 頂上部分では気持ちいい浮きが味わえる。


セカンドドロップの様子。なだらかに見えるが、実際に乗車するとなかなかの迫力。

ファーストドロップ、セカンドドロップ

巻き上げはかなり早く、程なく頂上へ。吸い込まれるようなマイナスGを感じつつ、ドロップ!!これは、なかなかの迫力だ!規模・メーカーが同じということで、シダーポイントのマグナムXL-200とほぼ同じ感覚。

バンデットがまだ世界有数の巨大コースターだった当時、このファーストドロップはまさに驚異的と言えるものだったのだろう。落下角度は60度ということで、「まっさかさまに落ちる」というほどではないが、なかなかの落下感を味わえる。スケールも十分。現在国内では、サンダードルフィン、FUJIYAMAに続く第三位のファーストドロップだと思われる。これは、とても魅力的だ。

最後部座席に乗れれば、更に幸運だ。前方の席とは比べ物にならないほどのマイナスGとスピード感を味わうことができる。吸い込まれるようなファーストドロップ。この感覚は、他ではなかなか味わえない。

ライドは地面ぎりぎりまで降下し、強いプラスGと振動が襲ってくる。かなりのスピード感。振動が強いため、数値以上に迫力を感じる。そのままぐぐぐっと巨大キャメルバックを上昇。強烈なプラスGから解き放たれ、頂上ではほどよい浮遊感を味わえる。ファーストドロップからこのキャメルバックまでの流れは、今乗っても十分に魅力的。

キャメルバックを越えると、セカンドドロップ。スピードもあり、なかなかの迫力だ。大きなドロップが2回連続し、とても気持ちがいい。考えてみれば、ここまで大きなドロップが連続するコースターは、今ではFUJIYAMAとこのタイタンくらいだろう。FUJIYAMAは間にクールダウンを挟んでしまうので、ファースト・セカンドドロップまでの気持ちよさでは、タイタンの方が上かも知れない。

 



中盤の旋回パート。レールが複雑に絡み合っている。


まず外周を大きく旋回する。


旋回しながら、何度かかゆるやかなアップダウンを繰り返す。


ブレーキゾーン。ここで停止直前までスピードダウンする。嵐の前の静けさ・・・。


ライドは左旋回しながら、徐々にスピードを増していく。


バンクが急になり、左に旋回しながら、一気にドロップ!!


谷の部分で突然の右旋回&上昇! 強烈な上下左右への力が同時に加わり危険な部分だ。


右方向へ上昇中。これらの遷移が一瞬で行われる。

中間の旋回パート

セカンドドロップの後ライドは上昇し、ゆるいバンクと共にゆるやかなカーブを右方向に進んでいく。大小の水平ループが絡み合った中間部分に入っていくのだ。緩やかなアップダウンを数回繰り返しながら大きく旋回。スピードはさほどでも無いが、結構荒っぽいコース設計のようで、カーブのたびに衝撃がある。

急カーブで180度ターンした後ストレートコースに入って、ブレーキ。ここのブレーキで、ライドはほとんど停止寸前までスピードダウンする。最初は、何か故障のため緊急停止でもするのかと思ったほどだ。前の方に乗車している小学生が、「ここからが一番怖いところだよ!」と叫んでいる。横には、複雑に絡み合ったレールが見える。

ライドはゆっくりと左へターンしつつ、徐々にスピードを上げていく。そして少し高度が上がったかと思うと、突然左方向へ急カーブ。スピードが遅いのにもかかわらず、かなりの急角度のバンクだ。ライドのサイズが大きいのに、この小回りループはある意味驚異的。そして、強烈なバンク角度のまま斜め下へ向かう。当然スピードは増す。乗客は体勢を保とうと必死だ。

と、突然ライドは右方向に上昇!今度はこれまでと逆方向のバンク角度になって上昇しつつ右旋回を始める。小回りループの合間の谷の部分。ここが、このタイタンで最も強烈な衝撃に襲われる部分だ。

つまり左に大きく傾きながら落ちて行った直後、今度は突然右に傾きつつ上昇する。当然強烈なプラスGと左右へ振られる力が同時に加わる。この遷移が一瞬で行われる。これが何を意味するのか、想像に難くない。特に、落下時にスピードの増す最後尾での衝撃はかなりのものだ。こんな動きをするコースターは、これまでひとつも無かった。全身に力を込めて耐えることをおすすめする。



連続キャメルバック。スピードがあれば、気持ちよく浮くのだろうが・・・。


ブレーキゾーン。


ブレーキゾーンの直前で、ライドは上昇&左右と急な動きを見せる。


連続キャメルバック

衝撃的な水平ループ部分を越え、ライドは帰路につく。ファースト、セカンドドロップの山と平行にスタート地点まで戻っていく。その間には連続キャメルバックがあり、何度も体が浮かび上がる。4連続のアップダウンだ。といっても、スピードが遅いため、「浮いたかな?」とかすかに感じる程度。前方の席だと、若干浮きが強い。もう少し速度があれば、かなり楽しいパートだろうに、もったいない部分だ。しかし、それでもここまで連続キャメルバックが続くと結構楽しい。歓声を上げてバンザイしている人も多い。

プラットフォームに近づくと、ブレーキがかかってゴール。お疲れ様でした!


スチールドラゴン亡き今の日本では、FUJIYAMA、ホワイトサイクロンの次に位置するであろう、スケール大きい・荒っぽい・豪快なコースターだ。ファーストドロップの豪快さは、特筆もの。特に後部座席では、FUJIYAMAやサンダードルフィンを超えるマイナスGを感じることができる。そのまま大キャメルバックまでの流れは、スピード感、スケール感に富んでいてとても魅力的だ。

ただし、その後の展開は賛否両論あるだろう。中間の水平ループ部分でコースターの性格は一気に変わり、トリッキーな動きを繰り返す。しかも、いかにもアメリカ製っぽい荒っぽさだ。カーブのたびに体が車体にぶつけられて、痛い。特に極小水平ループ二つの間では、上下左右に強く揺さぶられる。身の危険を感じるほど。

実は、自分は極小ループの間でもの凄い振動に襲われ、首を強くひねってしまった。この日最後のライドということもあり、油断していた。しかも最後部座席。その後痛みは増すばかり。次の日の朝はベッドから起きられない程になってしまった。恐る恐る病院へ行くと、ムチウチとのこと。まさか、ジェットコースターでムチウチになるなんて・・・。しかも旅行中に。幸い、痛みはじょじょに引いていったが、首にギプスを付けて会社へ行く羽目になるかと思った。(その理由がジェットコースターの乗りすぎなんて、笑い話である。)

スリルがあると言えば、あるのだが、もうちょっとうまいコース設計があるようにも思える。また、このパートでスピードが極端に減速するため、後半の連続キャメルバックが生かしきれていないのも残念。

ところで、このコースターの兄弟機と言えるシダーポイントの「マグナムXL-200」とはどこが違うのか。結論から言えば、似て非なるもの、といったところだ。前半の豪快なドロップ、中間の水平ループ、後半の連続キャメルバック。これらの流れは同じだ。

しかし、まず全体的なスピードが違う。マグナムは水平ループ部分で、ほとんど減速することが無い。かなりのスピードのまま、大きな径のループを疾走する。

そして、スピードを維持したまま連続キャメルバックへと突入する。なので、コブを上がる度に体は強烈に跳ね上がり、直後に引きずり込まれる動きを繰り返す。

じゃあ挙動もスムーズなのかというと、そんなことも無い。タイタンの水平ループ部はかなりの衝撃を伴うが、それ以外は乗り心地はそれほど悪くは無い。ところが、マグナムは全体に渡って、平均的に「痛い」。それも、カーブ時に発生する横向きの衝撃に加え、縦方向へ衝撃が来るのだ。つまり、尻が痛い。ファーストドロップ直後からすでに痛く、連続キャメルバックでは浮遊感を楽しむより尻の痛みをこらえるのに精一杯だった。直線部分から曲線部分に移る際のレールのつなぎが乱暴なのだろう。その衝撃が直接伝わってくる。タイタンは、少なくとも縦方向の衝撃はさほど感じなかった。技術が進んだのだろう。

いずれにしても、ここスペースワールド、いや九州ではNo1のコースターだと思う。国内でも有数の巨大コースターだ。しかし、乗車の際にはくれぐれも体に気を付けて・・・。



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