Arrow製の大型ルーピングコースター。おそらく世界初の7回転コースターであると思われる。異様に高度がある割には半径の小さな垂直ループが3連続し、その後バットウイングと呼ばれる独特のひねりつき宙返りが2回転、さらにダブルコークスクリューという豪華なのか詰め込めるだけ詰め込んだだけなのかよく分からないエレメント構成を持つ。
今から見ると、スマートさを感じない無骨なコースレイアウトだが、建設当時はかなりセンセーショナルな機種であったのだろう。ネーミングやエントランスにも気合のほどが伺える。
ただ、実際乗ってみると楽しさからは程遠い。とにかく痛いのだ。Arrow製コースターに乗るときはいつもある種の「覚悟」がいるのだが、これは特にひどい。スピードはそれほどでもないのに、なぜか上下左右にくる鋭角的につきささる衝撃。それが体の芯まで響いて頭痛がする。
同時期に作られた、パラマウント・キングスドミニオンの「アナコンダ」が及第点の乗り心地だったのに、一体どうしたことか。そういえばプラットホームの天井がサビて穴が開いていた。ひょっとしたらメンテナンスの差かもしれない。 |