イタリアンジョブ、つまり日本で言う「ミニミニ大作戦」をテーマとしたコースター。2003年に劇場公開された同名の映画(60年代に作られた「ミニミニ大作戦」をリメイクしたもの)が元になったアトラクションである。
映画さながらにミニ・クーパーの形をしたライドに乗り込み、逃走する泥棒になりきって色々な仕掛けのあるコースを走り抜ける。
リニアによる突然の加速の後は、いきなり上りの水平ループで強烈なGを受け、その後銃撃を受ける演出を通り抜け暗闇へ。急カーブを繰り返した後用水路を模した空間へ飛び出してくる、という流れ。一応映画のシーンをモチーフにした演出が随所にあるようだが、作りこみは甘め。ユニバーサルスタジオのアトラクションのような、映画の世界へ飛び込んでしまうような演出を期待するとがっかりだろう。ライドにはスピーカーが付いているのだが、故障しているのか何も聞こえてこなかったのも残念(別の車両では故障していなかったようだが)。
その代わり、意外なことだがコースターとしてはかなりいい。ミニコースターレベルの規模ながら、二回の急発進、強烈な水平ループ、激しいアップダウンに突然のブーメランターンなど質の高いエレメントが息つく暇なく襲ってくる。乗り心地も素晴らしくいい。
同じ系列のパーク、パラマウント・キングスアイランドなどにも「イタリアンジョブ・スタントトラック」というコースターがあるが、内容は全く同じ模様。キングスドミニオンだけどうして名前が違うのか、ナゾだ。 |