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ヴォヤージュ ホリデイワールド
The Voyage / HolidayWorld  
■ レポート (2006/8 乗車)

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左にカーブしながら勢いよく外へ飛び出す。


カーブの途中でアップダウン!そして右カーブ。
体が面白いように跳ね上がる。


カーブしながらアップダウンが連続する。
激しい振動と、カーブと、上下運動に体は翻弄される。

荒れ始める航海

トンネルの左カーブをかなりのスピードで通り過ぎる。と、カーブしながら小さなコブが。

そして間髪入れずに右カーブ&ドロップ!体は左上方に跳ね上げられる。

左にぐるりと旋回。スピードはまったく落ちない。強烈な振動。地表を高速で滑走しながら、さらにアップダウンと急カーブが連続する。

プラスGを受けながら高速でカーブしている最中の突然のアップダウン!かなり意表をついた動きが連続し、驚きを隠せない。



激しく揺さぶられながら高速で突っ走る。とんでもないカーブが見えてきた。


強烈な左ゼロカントカーブ!


続けて右ゼロカントカーブ!すごいスピード感。


休む暇なくアップダウンを繰り返しながらトンネルに突入。


ぐいっと上昇してトンネルを抜けるとブレーキゾーン。一時の静寂。
そして、ヴォヤージュの本当の姿が明らかに・・・

魔の連続ゼロカントカーブ

続けて左ゼロカントカーブと右ゼロカントカーブの連続技!横には点検用の通路が壁のように迫り、手が当たりそう。

強烈なカーブにもかかわらず、Gのかかり方はそれほど強烈ではない。絶妙に計算されたバンク角度であるため、不快なGがほとんどないのだ。かといって、決してぬるいわけではなく、強烈な振動と速度が迫力満点。

右ゼロカントカーブの抜けたところには、またまた軽いアップダウンがあり、体が跳ね上げられる。とにかく徹底したアップダウン+急カーブの連続。こんな強烈なコースレイアウトは世界でもこのヴォヤージュだけだ。

左にカーブし、トンネルに突入。暗闇の中でいきなりのドロップ!ヒヤリとした空気と、ドロップの無重力が気持ちいい。

トンネルを抜けると、上昇しブレーキゾーン。一瞬の休憩。

しかし、これは嵐の前の静けさに過ぎない。一瞬の静寂の後、船は暴風雨の真っ只中へ突入していくのだ。ここまでの強烈な展開すら、まだ序章だった。すべてを飲み込んでしまう、悪魔の海。マストは折れ、梶は砕け散った。船員は天井にたたきつけられるか、漆黒の海に吸い込まれるか、どちらかを選ぶしかない。

これからが、真の航海になる。

 



目の前に迫るのは暗やみ。ドロップし、一気に加速する。


もう一丁!


なんと、闇の中で三連続ドロップ!あまりにも意表を突いた展開に大絶叫!


全速力で外に飛び出す!


支柱群の中でキャメルバック!光がまぶしい。そしてここでも素晴らしいエアタイム。

暗やみ三段落とし

目の前に迫るのは漆黒の暗闇。トンネルへ突入だ。

同時に、ドロップ!また、ドロップ!なんと、もう一度ドロップ!

暗闇の中で、ドロップが三連続。しかも3回目のドロップだけ落差が大きい。前の二つで終わったと油断していると、突然の大ドロップに意表を付かれることになる。

暗やみに向かって落ちていく感覚、ひんやりとした風。このまま奈落の底まで落ちていってしまいそうだ。実際に乗車すると、この三段落としは一瞬で通りすぎてしまうが、そのインパクトは絶大。そして、爽快。

運動エネルギーを取り戻したライドは上昇しつつトンネルを抜ける。そこにあるのは二連続のキャメルバック。明るい日差しの下、エアタイムを堪能する。

周囲は木組みならぬスチールの支柱群でできたトンネル。ぶつかりそうな感覚を覚えながら、突き進んでいく。

 



セカンドドロップ脇で左に急カーブ!ただのカーブではない。アップダウンを伴っている。


体は跳ね上がり、右カーブしつつドロップ。
目の前には、グネグネにうねったレールが迫る。体が上下左右に振られる。


左にカーブしつつ駅舎方面に戻ってくる。
しかし、そんなことを考えている暇など無い!強烈な動き!

嵐の海をサーフィン!

正面にセカンドドロップが近づいてきた。と、それを避けるように上昇+左急カーブ。頂点ですぐさま右カーブ+ドロップ。体は強烈に浮き上がり、ライドの急激な方向転換に追いつかない。

それだけでは終わらず、同じような激しい挙動が左右に連続する。

ヴォヤージュには、このタイプの連続カーブが多くある。キャメルバックの前後がカーブになっていて、しかも「入り」と「抜け」のカーブの方向が違うのだ。つまりS字カーブにキャメルバックが組み合わさっているようなイメージだ。これは何を意味するのか。

まず、「入り」の時点では「抜け」が見えないため、あらかじめカーブが予想できず、予想しない左右への方向転換に驚く。しかも、強烈なエアタイム(というよりも、跳ね上げ)を伴った連続カーブのため、体は思い切り振り回されるのだ。基本的に低空での動きとなるため、スピードは全く落ちていない。とんでもない迫力で目の前に迫るうねり狂うレール。

この連続カーブが続けざまにやってくると、FUJIYAMAのサーフィンコースなど足元にも及ばないほど強烈な振り回しとなる。しかも、木製コースターの振動もプラスされ、きわめてハードだ。

 

 



高速でアップダウン+左カーブ。またまた強烈な右カーブが見えてきた。


ほぼゼロカントカーブ!もうどうにでもしてぇ〜〜!!


ここまで来ると、もう絶叫すら出来なくなってしまう。
ただ嵐が過ぎ去るのを待つか、笑い続けるか。


大きな左カーブキャメルバックで体は跳ね飛ばされ・・・


直後に右カーブドロップ!!もう、体がバラバラになりそう。


ここでもハンズアップを続けているようなら、それは間違いなく絶叫マニア。

クライマックスへ!!

左に緩やかにカーブしながら軽いアップダウンを二度越える。ぽんっ、ぽんっと体が浮く。

そして突然の右急カーブ。

ゼロカントカーブに近い急カントのカーブだ。ここまで来てまだやるか。スピードはまったく落ちていない。信じられない。

高速でカーブを抜ける。続けて左にカーブした大きいキャメルバックで巻き上げ部分を越える・・・と思いきや、これも「抜け」が右カーブ。しかも、これまでの連続カーブと比べてもアップダウンがかなり激しい。

エアタイムは本来気持ちのいいものだが、そんなことを感じている間はまったく無い。ただひたすら、荒れ狂う海に体がさらわれてしまわないよう、必死でしがみついているだけだ。

右にカーブすると、やっとプラットホームの建物は見えてきた。とうとうゴールか・・・と思うが、そうではない。まだまだ続きがある。その証拠に、まったくスピードが落ちていない。折り返し地点から激しいコースを延々走ってきたにもかかわらず、まったくスピードが落ちていないのだ。

もはや絶叫しすぎて声が完全に枯れてしまっている。それでも、絶叫することを止めさせてくれはしない。いつになっても終わらない。それどころか、挙動はどんどん激しさを増し、ライドはまるで荒れ狂う海を漂う木の葉のよう。なんというパワーだ。信じられない。

実は、ヴォヤージュはなだらかな斜面に設置されている。巻き上げが最下点で折り返しが最高点なのだ。だから、折り返しからずっと地上すれすれを走っているにもかかわらず、スピードは落ちるばかりかますます激しさを増していく。こんなコースターは今までひとつも無かった。よみうりランドの「バンデット」は地形をうまく使っていることで有名だが、それとはまた異なった地形の活用方法だ。

 



プラットホームを潜り抜ける。なんとまだゴールじゃない!?


ここもS字キャメルバック。 上下左右に振られる体!


高速でトンネルを抜ける。もう、訳が分からない!


高速で左カーブ。小刻みなアップダウンに体は何度も、何度も跳ね上げられる。


強烈な急ブレーキ!ついにゴールだ。 
あまりの体験に絶句するか、爆笑するか、声も出ないか、涙を流すか・・・。

嵐を抜け、そこに見えるものは・・・

プラットホームの建物を潜り抜け、右にカーブしつつキャメルバック!そしてここも、抜けは左カーブ。強烈なエアタイムにまたもや体は翻弄される。もう無茶苦茶だ。これ以上はもう無理だ!真剣にそう思う。

ヴォヤージュはしかし、そんなことは気にも留めない。左に大きくカーブしつつ、どんどんスピードを増していく。

もう一度プラットホームの下を潜り抜ける。まぶしい!と思った瞬間、キャメルバック+右カーブ。さらに右に旋回を続けながらアップダウン。

とどめに、ぐいっと車体が持ち上がりブレーキゾーン。エアタイムと同時に急ブレーキがかかる。まだまだ運動エネルギーは残っているが、ここで航海は終了だ。

やっと、やっと嵐を抜けた。とんでもない体験に、体の震えが止まらない。そして、体の底からこみ上げてくる笑いも同様だ。

こんなコースターがこれまであっただろうか?化け物じみた、恐るべきコースター。


 

まとめ

乗ってみるまで、ヴォヤージュというネーミング、そしてアップダウンを多く配置した「スチドラ」タイプのコースレイアウトから、エアタイム重視の爽快コースターだろうと想像していた。しかし、それは完全に裏切られた。

前半は確かに想像通り、柔らかでとにかく気持ちいいエアタイムの連続。雄大な景色と森の木々をかすめていくコースレイアウトと相まって、とにかく爽快感にあふれている。

しかし、中盤からコースターの性格は一気に変貌する。まるで、猛り狂った野獣のように、すさまじいアップダウンとカーブの連続。落ちるどころか、どんどん早くなるスピード。そして意表を付くトンネルのドロップ。これが、延々続いていく。同じ木製コースターで言えば、ホワイトサイクロンの終盤を数倍強烈にして、長さもぐっと引き伸ばしたようなものだ。

圧倒的なスピード感、振動を伴って次々に襲い掛かる連続カーブ。そして、アップダウン。「間」というものが微塵も存在しない。日本の木製コースターは、残念ながら相手にならない。まさに世界レベルのスリルを味わえるコースターだ。

白眉なのが、やはりアップダウンとカーブを組み合わせた「S字キャメルバック」とでも言うべきコースレイアウトだろう。写真では今ひとつ激しさが伝わらないと思うが、乗ってみるとその迫力は圧倒的だ。しかも、それが中盤以降ほとんど途切れることなく続いていく。まさに荒波を行く船のような状態。

ひとつ断っておくと、木製コースターとしては、乗り心地はかなりいい。完成したばかりということもあるかもしれないが、前半のアップダウンなどは安全バーの必要を感じないほどの乗り心地。そうは言っても、後半では圧倒的な振り回しによりかなり激しい振動を伴う。逆に言えば、基本的な乗り心地がいいからこそここまでのコースレイアウトが実現できたのだと思う。

コース全長や乗車時間も極めて長く、結果的にかなりハードなコースターになっている。正直なところ乗り手を選ぶコースターだ。相当体力に自信がないと、連続乗りは厳しいだろう。特に終盤は、自分の体を支えるので精一杯。しかし、その興奮度は最高だ。エアタイムによる爽快感もたっぷり味わえる。

すさまじいコースターだ。これに比べると、これまで乗ってきた木製コースターはみな子供だましだ。これこそ、究極の木製コースターのひとつだと断言しよう。

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