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King of Coasters FUJIYAMA 富士急ハイランド
■ レポート (2006/1 乗車)
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ブーメランターン。外から見ると美しい曲線を描いているのだが・・・。


上昇しブーメランターンへ。突入時は大きな衝撃を伴うので注意!


ブーメランターンを越え、ドロップ! ここもかなりの落差だ。


地面スレスレまで降下し、ライドフォトの撮影。ばっちりポーズを決めよう!


上昇し、微妙なキャメルバックを二連続で越える。少々休憩といったところ。


下りつつ右へ旋回。カーブの出口ではまた上昇。ブーメランターンとは逆の形だ。
スピードが戻ってくるため、強いGがかかる。


ターンを抜け、体勢を戻した瞬間に、ドロップ。怒濤のような攻めだ。


まだまだ、十分な落差を味わえる。


このドロップの最下点でも炎が上がる。


二回目のブーメランターン。微妙にゆがんだ曲線のため、荒っぽい乗り心地。
スピードが落ちるため、体がすっぽ抜けそう。


ブーメランターンを抜け、最後の大きなドロップへ向かう。

ブーメランターンと中間部分

大きなキャメルバックを超えたライドは再度上昇し、ブーメランターンへ突入。この入りはかなり荒っぽい。油断していると首を痛めてしまいそうだ。突然「ガクン!」と右に傾き、ゴツゴツしたレールを不器用に曲がっていく。同じメーカーであるバンデットのブーメランターンが極めて爽快なのとは対照的だ。(バンデットよりも新しいはずなのに、なぜなんだろう?)

ブーメランターンを抜け、またまた大きなドロップ! 大きなフラフープのような輪をくぐる直前、フラッシュが焚かれライドフォトの撮影。ここで「フジヤマッチョ」のポーズを決めるのは、定番中の定番だったりする。

次にゆるかな山を越えてから敷地の端でターンを行う。今度のターンはブーメランターンとは逆で、下りながらのターンだ。当然スピードは増し、強いGがかかる。なかなかのスピード感。

そして、最後の大きなドロップへ突入する。落差は小さくなっているが、それなりに角度がありスピードに乗っているため迫力は衰えない。

ここで、もう一度火柱が上がる。まるで、火の中に突っ込んでしまいそうだ!

次に二回目のブーメランターンへ。一回目のブーメランターンほどの衝撃は無い代りに、スピードはかなり落ち、その上バンクがきついため、体がライドから抜け落ちてしまいそうな恐怖を感じる。妙な乗り心地の悪さもあって、壊れたりしないか不安にもなる。昔乗ったときもこんな感じだったろうか?それとも経年劣化でゆがみが出ているのだろうか。少々不安な部分だ。




ドロップ。ここからいよいよ終盤に突入する。


猛スピードで地面近くを走り抜ける。黒い支柱がライドをかすめていく!

駐車場を疾走。


ゼロカントカーブ!猛スピードの中、地面と鉄柱に頭が当たりそう。スゴイ迫力だ。


とどめのサーフィンコース! 信じられないほどうねったレールが判るだろうか!?
これが、FUJIYAMAだ!


叫び声がこだまする。外で見てるのと、乗っているのでは大違いだ。


何がなんだか判らないほどに振り回される体。
もう、どうにでもしてくれ〜!!


強烈な浮きを伴いつつ、プラットフォームへ滑り込む。
最後の最後まで、強烈過ぎる!

FUJIYAMA最大の見せ場

ブーメランターンを抜け、ライドは地面ぎりぎりまで降下する。スピードが戻ってきて爽快だ。そのまま平坦なストレート部分を走り抜ける。

ここまで素晴らしいアップダウンを繰り返し、素晴らしいライドを体験させてくれた。このままゴールになっても十分満足の行くコースターだと思う。しかし、FUJIYAMAの本当の見せ場はここから始まる。

乗車前のアナウンスで、「FUJIYAMAは世界最大級の大変ハードなコースターです。体力に自信がない方は、よくご検討の上乗車ください・・・」などというようなアナウンスがある。こういうアナウンスは得てして大げさだったりするが、FUJIYAMAに関してはハッタリでもなんでも無い。それがこれから判る。

地面ぎりぎりのストレートを高速で突き進む。そのまま敷地の端まで行くと、ライドは一気に右へ90度ひねられる。地面が縦を向く。そのまま強烈なGを受けながら大きく高速で旋回する。「ゼロカントカーブ」と呼ばれる部分だ。

右手には地面がぎりぎりまで迫り、草が顔に触れてしまいそう。凄まじいスピード感だ! しかも、数多くの支柱の合間を縫っていくように進む。ぶつかってしまいそうな恐怖感に加え、強烈なプラスGがかかり、バンザイを続けることができない。

ゼロカントカーブを抜け、ライドは最終パートへ突入する。それがFUJIYAMAで最も強烈なパート、「サーフィンコース」。

ライドは高速を保ったまま、左右に大きく蛇行したアップダウンのコースへ向かう。つまり、猛スピードで上下左右に何度も何度も振り回される。これがFUJIYAMAをFUJIYAMAたらしめている他に類を見ない激しい部分だ。まるで荒馬に乗っているかのように激しく振り回される。

しかもこのパート、「なめらか」なんて言葉は一つも当てはまらない。とにかく荒っぽい、ゴツゴツしたカーブ&アップダウンなのだ。

体は突然跳ね上がり、尻がぷっかり浮いたかと思えば、ライドはガクンと横に傾き、宙に浮いた体は安全バーに引っかかった形でライドに引きずられる。下半身と上半身は全く違う方向を向き、まともにバーを握っていることすらできない。そんな強烈極まりないアップダウンが、何度も何度も襲ってくる。

ここまでくると、もう興奮状態は限界を超えている。アドレナリンが噴出されすぎて、快感さえ覚える。頭がおかしくなったように、大声で笑いながら叫んでいる自分に気づく。ランナーズハイならぬ、ライダーズハイだ!

これでもかっ、これでもかっと徹底的にスリルを味わった後、ライドはプラットフォームに駆け上がる。そう、駆け上がるのだ。「ポーン」と跳ね飛ばされるような浮遊感。もうあらゆる感覚が麻痺してしまった体は、最後の最後で強烈な浮遊感を受け、意識すら飛んでしまいそうだ。

そして、ブレーキ。

スゴイ。とにかくスゴイ。これが、FUJIYAMAだ!King of Coasterは伊達ではない。世界に巨大コースターは数あれど、これを超えるコースターはそうそう無いハズだ。ここにはコースターの面白さが全て詰まっていると言っても過言ではない。世界に誇る、間違いなく日本最高のコースターだ。




夜のFUJIYAMAもまた格別。様々な照明でライトアップされる。


吹き上げる炎。夜だとかなり目立つ。

雑記

初めてFUJIYAMAに乗車してから、国内・海外のコースターに数多く乗車した。その上で改めてFUJIYAMAに乗ってみたが、その面白さは色あせるどころかますます輝いて見えた。

最近の海外製コースターは、サンダードルフィンを初めとしてとにかく乗り心地がいいのが特徴だ。複雑なコース展開を、ダメージ無くスムーズに駆け抜ける。高さや落差・スピードに関しても、FUJIYAMAを大きく凌ぐ「ギガ」コースターが多く生まれた。僕も、それらの最新型コースターに乗車して、コースターにハマったものだ。

反面、それらのコースターは大味な部分もある。例えば、B&Mというメーカーのインバーテッドコースターは、どの機種もほとんど似たようなコース展開だ。高品質ゆえ安心して乗れる反面、どれもそんなに変わらないような印象も受ける。

FUJIYAMAを製作したのはトーゴという日本の会社だ。バンデットやサーフコースターなど、有名なメガコースターの多くを手がけているが、それらはどれ一つとして似たようなコース設計は存在しない。それぞれ独特の乗り味がある。また、単純に「垂直ループ」や「キャメルバック」などという単語では、到底表現できない微妙な挙動が多く存在する。職人の手作り感覚とでも言うべきか。海外製のコースターには無い、独特の良さがある。そのせいだろうか、いくら乗車しても飽きるということがないのだ。何度も何度も乗りたくなる。

ちなみにアメリカでは、最新鋭のスチールコースターが人気な反面、未だに伝統的な木製コースターも人気だ。こちらは、スチール製コースターとは対極に位置する、ファジーで荒っぽい乗り心地である。どうもコースターを極めた人ほど、木製コースターが楽しくなってくる、らしい。個人的には、トーゴのスチールコースターは、これらの木製コースターに通じる楽しさがあるような気がしている。

そんな素晴らしいコースターを多く生み出したトーゴであるが、遊園地業界の不振の影響を受け、倒産に追い込まれた。海外事業の失敗も大きな痛手だったと聞く。FUJIYAMAのコースター設計者は、今もどこかでコースターの設計を行っているのだろうか? もしそうなら、いつの日か第二のFUJIYAMAに乗車できることを期待したい。

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