プラットフォームへ
建物に入ると、いきなり待ち行列が二手に分かれる。エックスと同様、プラットフォームが左右に分かれているため、ここで選択する形になる。右に行くと、走っているライドをゆっくり眺められる。左は裏にまわる形になるため日陰で涼しいだろう。一瞬だが、激走するライドを目の前で見ることができる。
プラットフォームに入ると、目の前に巨大なライドが鎮座している。普通のコースターでは考えられない大きさ。色は青と緑の二種類ある。よく見ると、エックスとは異なる点がいくつか見受けられる。
まず、ええじゃないかは4人車両×5台の構成になっていおり、エックスの7台と比べて小さい。これは効率や安全性、敷地面積を考慮した結果だろうか?
また、座席の間に電子基盤が入ったケースが付いている。何かのセンサーだろうか。ハーネスや座席回転の安全性にかかわってくる装置なのかもしれない。
ライドの大まかなつくりは一緒だが、機械を覆うカバーが小さい気がする。その分機械むき出しといった印象だ。
カバーも、エックスのように派手なカラーリングでは無く、青もしくは緑の単色なので地味なイメージ。上に突き出した垂直翼(ラックギアのケース)も単なる「棒」になっている。エックスでは、その名の通り「X」の文字をイメージした形に作られていた。
正直なところ、全体的にエックスより「かっこ悪く」なってしまっているのが残念だ。
ここで待ち行列は、一回転分の人数ごとに仕切られたエリアに移動する。この中に荷物を置き、自分たちの番を待つことになる。列はこのエリアに入った段階で崩れてしまい座席の争奪戦が心配されるが大丈夫なのだろうか。本格オープン時が少し心配である。ちなみにエックスでは、乗りたい席ごとにフォーク方に待ち行列が分かれていた。
乗降車システムは、エックスと比べて大きく改善されている。エックスでは、乗車ホームと降車ホームが分かれていて、乗り降りの際には座席回転が必要だった。仰向けで帰ってきた座席をゆっくり回転させ、降車し、また座席をゆっくり回転させてから乗車ホームへ移動、また座席回転、そして乗車、という流れだった。また、ライドが大きく係員のチェックにも時間がかかり、一回転に10分前後かかっていた。
ええじゃないかでは乗り降りの際の座席回転が無い。その代わり、床が上下するようになっている。また、座席の数が少ないのでチェックにも時間がかからない。それでも、今回は初めての大規模プレビューということで、手間取っている感はあった。ハーネスのロックシステムの点検が頻繁に入り、15分ほど待たされることも多かった。おそらく最短では5〜6分ほどで一回転できるのだと思う。
しかし、全体的は回転率ではエックスとさほど変わらないと思う。座席数が減った上に降車ホームが無いため二台平行運転の際には効率の悪さが際立つ可能性があるからだ。
ひょっとして、ライドが二台しかないということは、1台は予備とすると、常時1台運転しか考えていない・・・・なんてことは想像したくない。エックスの回転率といえば、ドドンパ以上の効率の悪さ。この辺は、なんとか改善を願いたい。そうでないと、夏休み中は恐ろしいことになってしまうのは明らかだ。
※オープン後、再度訪れたときは二台運転で、係員の手際もよくなりかなり効率化されていた。わずか約3分で一回転していたのには驚き! 車体のトラブルで、時々持ち時間が延びていたが、順調に動けばかなり効率的に人をさばけるようだ。
そんなことを考えつつ、ついに乗車のときがやってきた。
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