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ええじゃないか 富士急ハイランド
■ レポート (2006/7/7 乗車)
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ライドフォトショップ。大きな写真と、シールの二種類がある。
このときは、プレス向けのサービスとして、無料でいただくことができた。


第二入園口方面から望む。


お土産屋などが並ぶ。名前はなんと「今市屋」に「胸焼け堂」。
富士急センスが爆発している。


入り口には、こんな仁王像が・・・
ちなみに反対側は空っぽ。まさか同じポーズで記念撮影しろと・・・!


お土産も和風。なんと日本酒(金箔入り)まである。


個性的なデザインの手ぬぐい。奇妙なキャラクターがイカす。


試乗する岡崎朋美さん。笑顔で連続乗車していた。

まとめ

これまで味わったことの無い体験ができるコースターだ。凄まじい迫力。ありえない動き。スピード感。コース全体に渡って、様々な要素がぎっしりと詰め込まれており、息つく暇も無い。

富士急の社長によると、このコースターは「究極のキワモノコースター」となるべく生み出されたという。それは、確かに現実のものとなった。

とにかく動きが尋常ではない。約1分の走行中、ひたすら振り回され続ける。これまでのコースターには無かった動きばかりだ。

地上76メートルもの高さから、真正面を向いて120km/h以上の速度で落下、上昇、さらには上を向いたり、下を向いたり、前を向いたり、後ろを向いたり・・・・そんな体験、有史以来人間が味わったことなどあるはずもない。常識を超えた動きだ。

日本一のスリルを味わえるコースターだと、ここで断言しよう。 コースターファンなら、絶対に乗るべきだ。


始めに断っておくと、「14回転」という実感は全くといっていいほど、ない。座席の回転とレールのひねりが打ち消されてしまうことが多く、逆さまになったと実感するのは、数箇所にすぎない。

あんなに回転がアピールされているのに、意外と思うかもしれない。そういった意味では回転系が苦手な方でも意外と大丈夫だろう。

では、このコースターの魅力はどこにあるのか。個人的に4つあると思う。

一つ目。ファーストドロップ。

後ろ向きに上っていく先の見えない巻上げから、突然地面を向き、まっ逆さまに落ちていくドロップ。角度は89度。ほぼ垂直だ。

突然視界が変化するコントラストの変化が素晴らしく、強烈なスリルを味わえる。コースターの高さ、落下に恐怖を感じる人にとっては、失神モノのスリルとなるだろう。

さらに、後部座席に行けばいくほど落下時の引き込まれ感が強烈になる。まるで、巨大なライドに動力がついていて、突然加速を始めるような感じだ。

それも、これまでのコースターの落下感とは全く異なり、とにかく「重々しい」引き込まれ感だ。その重々しさを全身に感じながら地面にたたきつけられるように垂直落下。さらに途中で座席が回転、後ろ向きにドロップする。このときのGはすさまじい。

スリルという点では、国内コースター最高峰のファーストドロップと言える。

二つ目。開放感。

横に大きく張り出したライド構造のため、上にも下にもレールが見えない。そのため、空を飛んでいるような感覚。周囲に柱が多いので、そこに突っ込んでしまいそうな感覚を覚える。がっちり拘束される強力なハーネスのため身一つという感じでは無いが、背中に背負った機械と一緒に放り出されるような、変わった開放感だ。

三つ目。先の読めない展開。

スリルの要因として、「意外性」が占める部分は大きい。初めて乗るコースターは、次に何が起こるかわからないため怖いと感じることが多いだろう。ええじゃないかでは、これまでのコースターとは全く異なる動きをするため、次に何が起きるかまったく想像できない。

たとえば、高速走行中にいきなりバック走行に切り替わるコースターなんてこれまであっただろうか?上に挙げたファーストドロップでの動きも、意外性たっぷりだ。さらに、レールを意識しない構造も、この先の読めなさに一役買っている。

四つ目。強烈なGの変化。

最初乗ったときは感じている暇など無いだろうが、実はGの変化がとにかく強烈なのだ。

前方の席だと、まずドロップ直前に浮遊感。ドロップ直後からレイブンターンにかけては逆に潰されんばかりのGを背中に受ける。二回あるレイブンターンの頂上でも遊感を感じる。さらに、入り口入って右側の席限定だがハーフハーフの際に強烈な突き上げによる浮遊感+振り回され感を感じる。この辺りの感覚も、これまでのコースターでは無かったものだ。

後部座席だと、先にも述べたがまずファーストドロップ時のマイナスGがすごい。通常マイナスGというと、空に放り出されるような感覚を言うが、真下を向いて落ちていく関係で、背もたれに押し付けられるような重々しいマイナスG。つまり、乗っている人にとっては、強烈なプラスGを感じつつのドロップとなる。世界でも、4次元コースターのみで味わえるドロップだ。

そしてセカンドドロップ後からフルフルの山へ上昇する部分、さらにフルフル後のサードドロップ、ブーメランターン後のドロップや一回目のハーフハーフ後のドロップなど、とにかく強いプラスGを「背中に」受ける。このプラスGが快感に感じるようになったら、真のええじゃないかファンと言えよう。前方の席と後部座席でのGの違いを味わって見るのも面白い。

色々分析してみたが、とにかく体験するのが一番だ。ぜひ、究極のスリルを全身で味わってほしい。

最後に、このコースターに乗れたなら、あなたにはもう怖いコースターなどありはしない。どんなコースターだって笑って乗れるハズだ。

でも勘違いしないで欲しい、コースターの醍醐味はスリルだけではないのだ。心の底から湧きあがる歓喜を味わうためには、スリルだけでは無い様々な要素が絡んでくる。世界には、そんなコースターが次々に生まれている。

富士急は、これからも日本一のライドパークとして発展を続けるだろう。そして、次も度肝を抜くようなコースターを見せてくれるかもしれない。そのときはきっと、「スリル」という枠を超えた、全く新しいコースター体験を与えてくれるのではないだろうかと期待して止まない。



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