このサイトについてコースター情報寝言研究室フォーラムカンリニンの部屋
 ミレニアムフォース シダーポイント
Millennium Force / Cedar Point 
■ レポート (2005/5 乗車)
<< 前のページ


トンネルを抜け、すぐに大キャメルバックへ。運動エネルギーが位置エネルギーへと戻っていく。


キャメルバック頂上。他のコースターのファーストドロップくらいの高度がある。
心地よい浮遊感。


そしてドロップ!スピードが戻ってくる。ここから右にカーブし、大きな旋回コースへ。


上昇しながらの大きな右旋回。目の前にはドラッグスターが見える。


続けて下りながらの右旋回。回転によるGはあまり無く、とても爽快だ。


低空飛行に戻る。 目の前に二回目のブーメランターンが見える。


二回目のブーメランターン。スピードが落ち、ちょっと休憩、といった趣き。

大キャメルバック越えから二回目のブーメランターン

次に大きなキャメルバック。普通のコースターのファーストドロップほどもあるキャメルバックを越える。山の頂上ではコースターの速度はかなり落ちる。その代わり、ふわーーーっとした浮遊感に包まれる。なんてやわらかな浮遊感だ。まさに、空を飛んでいる気分だ。

気持ちのいいゼロGを感じつつ、ライドはドロップ。また地面ギリギリを滑走する。そのまま右に大きくカーブしながら上昇し、続けて降下しながら半径の大きな水平ループ状のコースを一回りする。相変わらず凄いスピードだ。とにかく猛スピードで、おおらかなコースを滑るように走り抜ける。

ループ状の部分を一周すると、二回目のブーメランターンに入る。ライドは猛スピードで上昇し、180度ターン。頭が斜め下を向くほど急角度のバンクが付けられているのは一回目のブーメランターンと同様だ。このターンもとても雄大で爽快な部分。何度も言うが、まさに空を飛んでいるよう。不快なGや振動もほとんど無い。

 

ドロップし、また低空飛行へ。大きく右にカーブ。


前方に中キャメルバックが見えてくる。


空に向かってキャメルバックを上昇!


圧倒的な浮遊感!ミレニアムフォースで最も浮く部分がここだ。
空を飛んでいる!!


左にはあるのは一回目の大キャメルバック。往路と復路が平行している。
凄い歓声で、見ているだけでも楽しい。

 

中キャメルバック

ブーメランターンを抜けると、ライドはまた低空飛行に戻る。地面ギリギリを滑走し、右にカーブ。そして、スピードに乗ったまま、二回目のキャメルバックに突入!

スピードが落ち、静けさに包まれる。同時に体の重さが無くなる。やわらかく、なんて長い浮遊感。あまりの心地よさにバンザイすることを抑えられない。

このキャメルバックは一回目のキャメルバックの隣に設置されており、高さは当然小さい。ところが、一回目を越える圧倒的な浮遊感を感じることができる。なんという絶妙なコース設計だろう。

前方には巨大な巻上げと水平線が広がっている。顔に当たるひんやりとした風。そして浮遊感。この気持ちよさ、想像できるだろうか。

二回目のトンネルを抜けたところ。前方にある建物はプラットフォーム。


最後のキャメルバックへ猛スピードで向かう。
もう少しでゴールだと言うのに、スピード感を保ったままだ。


プラットフォームすぐ横で小さなキャメルバック!
ここもなかなかの浮遊感。


乗車待ちの列にアピール!!


まさに歓喜のとりこ。


最後のブーメランターンへ。ここまで来ると、長時間叫びすぎて息が切れてしまうほど。


ブーメランターンを抜ける。左手にはヨットがたくさん。


急ブレーキがかかって、ゴール。皆、大興奮。
右には乗車待ちの人のための日よけが見える。

二回目のトンネルからゴールまで

キャメルバックを越え、スピードが戻ってくると共に二回目のトンネルに突入。トンネルの中で左カーブ。そこでフラッシュが焚かれる。ライドフォトの撮影だ。

猛スピードのままトンネルを脱出し、ライドは待ち行列の方に戻ってきた。右前方にプラットフォームの建物が見える。その横には、三つ目のキャメルバック!ここでもなかなかの浮遊感を感じる。

乗車待ちの人たちを眺めながら高速で左にカーブ。もうゴール直前だというのに、このスピードは一体何事か。待っている人に手を振ろうとしても、スピードが速すぎてそれどころではないのだ。待っている人たちの顔など全く識別できない。仕方が無いので、声の限り叫んで代わりとする。

そしてゴール直前に最後のブーメランターン。いや、ゴール直前「にもかかわらず」ブーメランターンだ。ここまで慣性だけで2000mの距離を走ってきたにもかかわらず、まだブーメランターンをするほど運動エネルギーが余っているのだ。心底恐ろしいコースターである。最後の最後までスピード感が失われない。

ターンを越えて直線コースへ。ブレーキがかかって終了となる。ブレーキはサンダードルフィンとは異なり摩擦式のようだ。その後ライドはゆっくりとプラットフォームへ戻る。

無機質な女性のアナウンスが「Well come back Millenium Force! How would your ride ?」と問いかけてくる。ライドは歓声と拍手に包まれる。この朝一の乗車時はみな落ち着いた感じだったが、昼以降に乗車したときは「イェーーーッ!!ウオーーーーッ!!!」と皆狂ったように興奮の叫び声を上げていた。このような他人の興奮を感じられるだけで、コースターは何倍も楽しくなる。これも日本ではなかなか味わえない。

興奮冷めやらぬまま、降車する。ふと気が付くと、のどがカラカラで声が出ない。涙まで流れている。あまりの風圧にやられてしまったようだ。恐るべしミレニアムフォース。

結局、二日間滞在して合計7回乗車した。週末とは言えまだまだシーズンではないからか、最長でも1時間半ほどの待ち時間だった。おそらく夏季には相当の待ち時間となるのだろう。

夜には、オープン初日ということで花火の打ち上げがあり、なんと乗車中に花火を見る事ができた。巻き上げ中に突然夜空が明るく輝いたときの感動は今でも忘れられない。

最前列・最後尾にも乗車したが、おすすめは断然最前列だ!圧倒的なスピード感と風圧。そして世界最高のコースターが自分だけの物になる感動を味わえるだろう。

世界最高のコースター、ミレニアムフォース。今でも夢に見る。またいつか必ず乗りに行くぞ!


とにかく、常識を覆すスピード感。大きなアップダウンが少ないため、最初から最後までほとんど減速することなく走り抜ける。コースターの常識を打ち砕くなんとも攻撃的・直球勝負のコースターだ。こんなコースターは日本には全く存在しない。いや、世界でも二つと無いだろう。

圧倒的なファーストドロップも見事だ。それはコースターのドロップというより、身ひとつで自然落下しているような感覚。80度とのことだが、感覚的にはまさに垂直落下。

乗り心地は極めて快適。激しいスピードとターンにもかかわらず、不快な振動やGが全く無い。これほど爽快なコースターが存在すること自体が驚きだ。まさに新世紀のコースターと呼ぶにふさわしい。乗り撮り映像を見ればわかるが、乗客のほぼ全員が、走行中全てにわたってバンザイを続けている。もはや、安全バーすらいらないのでは?と思うほどの乗り心地。

ゼロGポイントは少ないながらも、質は高い。とにかく気持ちのいい浮きが楽しめる。

また、とにかく開放感に優れたライドの形状も特筆すべき物だ。上半身完全フリーで見晴らしも良く、この桁外れの爽快感を全身に感じることができる。車両ごとの後部座席が若干高くなっているのも、うれしい心配りだ。サンダードルフィンでも採用されているこのライド、これからのコースターはこうあるべきだと思う。

では、スリルの面から見るとどうか。個人的にはスペックから想像するほどのスリルは無いと考える。まず引き込まれ感(マイナスG)を感じるドロップがほぼ存在しない。あるとすればファーストドロップくらいだが、落下曲線が極めて緩やかに作られているせいか、後部座席ですらそれほどのマイナスGは感じなかった(と思う。激しいコースターに乗りすぎて感覚が麻痺していたのかもしれないが・・・)

また、スムーズすぎる乗り心地というのも、スリルに影響を与えている。スムーズすぎて走行中むしろ安心感を感じてしまうのだ。不安定感や意外性によるスリルというものは、ほとんど存在しないと言っていい。ファーストドロップを除けば、高さによるスリルも感じるところは無い。あるのは、純粋にスピードによるスリルだけだ。

コースレイアウトは、その長さを考えればこの上なくシンプルと言える。ブーメランターンと低空滑走とキャメルバックの三つがほとんどを占めており、それぞれがとにかくスムーズに連携する。その反面、変化に乏しく規模の割にはボリュームが少ないと感じるかもしれない。乗車後の満腹感としては、FUJIYAMAの方が上と思われる。

ではFUJIYAMAとミレニアムフォース、どちらがコースターとして優れているのだろうか?これは完全に好みの問題だろう。違った良さがあるとしか言うことができない。スピード感・爽快感を重視するならミレニアムフォース。コースバリエーションと、荒っぽさも含めたスリルを味わいたいならFUJIYAMA、といったところか。

個人的には、これまで乗車した中での総合評価としてはNo1のコースターである。期待は裏切られることは無かった。サンダードルフィンで感じた異次元の気持ちよさ。それを上回るボリュームと爽快感。それは間違いなくここにあった。しかし、上記理由から非常に「惜しい!!」部分があるのも確かだ。これを上回る爽快感や満足感、スリルを併せ持つコースターが、いずれ生まれてくるのだろうか・・・?



■ ダウンロード
cp_mf_0505.mpg
タイプ: On Ride / Off Ride
撮影日: 2005/5
ファイルタイプ: mpeg1
サイズ: 12.8 MB
備考: 絶叫がやかましいです。
このサイトについてコースター情報寝言研究室フォーラムカンリニンの部屋
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送