世界最大級の規模を持つ木製コースター。スチール製コースターが多いシダーポイント内において、唯一の大規模木製コースターとなっている。まるで山のように組み上げられた巨体は、えもいわれぬ迫力を感じさせる。
高度感抜群のファーストドロップに始まり、巨体の内部を渦を巻くように疾走する。木製コースターとしては乗り心地は標準的で、激しい振り回しは全く無く、大らかに走る。
しかしそれは逆を言えば退屈さに繋がる。アップダウンがほとんど無いため間延びした印象になってしまうのだ。当然、エアタイムを感じる部分も非常に少ない。せっかくの規模とスピードにも関らず、なんとなく走ってなんとなく終わる、いまいち山場の分からないのっぺりした印象になっているのがもったいない。せっかくの巨大木製コースターが泣いている。
木製コースターは、スピードや規模ではスチールに及ばないのだからコース設計が命なのに、全くそれが生きていないのだ。本当にもったいない。 |