大規模なB&M製スタンディングループコースター。設置当時は世界一のスタンディングコースターとして、コースターファンに衝撃を与えた。それまでのスタンディングコースターは、同社のものであってもループとスクリューがあるレベルのものしかなかった。このマンティスは、それに加えて傾斜ループやダイビングループなど、立ち乗りコースターとは思えない様々なループを搭載し、立ち乗りコースターの新時代を築いたと言える。そして今でも世界最大級立ち乗りコースターである。
池の上に設置された赤、青、黄の原色カラーで塗装されたレールは、シダーポイントのほぼ中心に位置し、その複雑なコースレイアウトと相まって見た目のインパクトは大きい。国内の立ち乗りコースターとは比較にならないスピード、コースレイアウトの多彩さを持ち、スリル感も満点だ。
世界最大のスタンディングコースター「リドラーズリベンジ」と比べると、カーブが多くエレメントをぎゅっと詰め込んだ印象があり、爽快感よりはスリルを前面に出している印象を受ける。プラスGも強烈だ。バットマン・ザ・ライドなどの中型インバーテッドの乗り味にも似ている。反面、大型インバーテッドのような爽快感を持つリドラーとは、目指す方向性に違いが感じられる。
振動もそこそこあり、B&Mコースターとしては乗り心地はあまり良くない。大きなショルダーハーネスに頭をぶつけないように注意したい。コース自体の振り回しもかなり強烈なので、それはなかなか難しいのだが。全体に渡って続く強烈なプラスGもあり、なかなかハードなコースターであると言える。 |