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シークラ ブッシュガーデン・アフリカ
SheiKra / Bush Gardens Africa 
■ 概要
スペック
   
オープン: 2005/5/21
製造: Bolliger & Mabillard
モデル: Diving Machine
設計:  
建設費:  
長さ: 972m
高さ: 61 m
落差:  
宙返り: 1 回
最高速度: 113 Km/h
落下角度:

90度

乗車時間: 3:00
最大G:  
参考:RCDB他 
評価
スリル

うおおお、約60メートルから垂直にドロップ・・・なのだが、意外とスリルは控えめ?

爽快感

乗り心地は世界一。垂直ドロップもやわらかで爽快感を感じる。あとは全体的にもう少し長さがあれば・・・。

ダメージ 嫌な挙動は微塵も無い。ラグジュアリーカーの乗り心地。素晴らしい!!
解説

B&M製ダイビングコースター。世界には、イギリスと台湾にそれぞれ1台ずつダイビングコースターが存在するが、シークラはその中でも最大規模、唯一2回の垂直ドロップを持つ。

シークラ(Sheikra)とは、「鷹」の意味であり、上空から獲物めがけて一気に降下してくる姿をイメージしている。ライドは横に長い特殊形状。1回目のドロップ直前では斜め下を向いた状態で静止し、スリル感を盛り上げてからドロップに入る。巨大なインメルマンターンや池に突入するスプラッシュも見所のひとつ。乗り心地は極めて良く、とにかく爽快感にあふれている。何度もリピートしたくなる魅力たっぷりのコースターだ。

反面、見た目の強烈さに比べると、スリルは控えめ。垂直ドロップのインパクトは強いが、落ちる直前で静止、もしくはスピードダウンする関係で、コースターのドロップ特有のマイナスGを全く感じない。ふわーっとした、おだやかなドロップになっている。

その分爽快感が強調され、とにかく「気持ちいい」コースターになっている。乗り心地もこれ以上無いくらい素晴らしい。


■ レポート (2006/5 乗車)


アフリカのテーマパーク!それがブッシュガーデン・アフリカ。


緑あふれる、本当に美しいテーマパークだ。


こんな風景が、実は街中にあるなんて想像できないだろう。


さすがアメリカ。サファリパークでも、巨大コースターははずせない。

ブッシュガーデン・アフリカ

今回の海外ツアーの目玉のひとつ、シークラ。世にも奇妙な形をしたコースターだ。最初、このタイプのコースターが作られたのは、イギリスのアルトン・タワーというパークで、その後台湾にも同型が設置された。

台湾のものは、よく絶叫番組などでも特集されたので、見覚えのある人も多いと思う。最初見たときは、「海外には変なコースターがあるんだなぁ。垂直落下が怖そう・・・。」という印象だった。

シークラは、それらダイビングコースターの中でも最新型となる。高さ、長さともに同モデルの中ではNo1。そして、唯一垂直落下を二回持つコースターなのだ。一体どんな感覚を味わえるのか。いても立ってもいられず、ここブッシュガーデンを訪れることにした。

ブッシュガーデンは、オーランドから程近いタンパという都市にある。典型的な南部の都市で、有色人種が多い印象だ。少し治安の悪そうなエリアも存在する。オーランドよりも海に近いので、湿度が高く、蒸し暑い。アメリカを代表するリゾート地オーランドから移動すると、色々なギャップを感じる。同時に、本当のアメリカの姿を実感したりもする。

地上の楽園から少し離れれば、そこには普通の人たちが日々の生活を必死で送っているのだ。

その街中に突如として現れる美しく巨大なパークが、ブッシュガーデン・アフリカ。以前はブッシュガーデン・タンパという名前だったが、改称された。その名の通り、アフリカをテーマとしたパークだ。オーランドで訪れたシーワールドも同じ系列のパークである。

イメージとしては、動物園+遊園地といったところだが、スケールが半端ではない。草食動物は放し飼いが基本。つまり、サファリパークでもある。いくつもあるコースターは、そのどれもがメジャー級の巨大なものばかり。建物の造形なども、異国を感じさせるこだわりが見える。日本ではなかなか考えられない内容の濃さだ。




森の中に突き出した形が目を引く、最新型jコースター。


プラットフォームの建物。雰囲気はバッチリ。


スプラッシュを待つ子供たち。きたぞきたぞー。


老若男女問わずにざっぱーん。 これがフロリダ流。


待ち行列の進みはかなり速い。もうすぐ乗車できる!ワクワク。

乗車

さて、そのブッシュガーデンが昨年の目玉として投入したシークラ。とにかく上に向かって伸びた独特の形をしている。垂直に切り立ったファーストドロップは、見た目も刺激的だ。絶叫マシンに免疫がある(と思う)アメリカ人でも、みな立ち止まって驚きの声を上げている。

このコースターにはスプラッシュポイントがあり、周囲に思い切り水しぶきを巻き上げる。乗員はまったく濡れないのだが、実はとても実用的なこの演出。なにせ、灼熱のフロリダ。時々水を被らないと、暑くて死んでしまいそうになる。周りには、水を被りたい子供たちでいっぱいだ。この演出も、シークラの人気に一役買っているようだ。

プラットフォームの建物は、ジャングルの建物をイメージしたものだろうか。なかなか凝っている。キューラインは長く取られており、2階建ての建物の周囲にまで及んでいる。

さすが話題のアトラクション。待ち行列はかなり長い。しかし、回転率はかなりいいため、列はどんどん進む。B&M製コースターはシークラに限らず、回転率のことをよく考えられている。一台あたりのキャパシティーも大きく、ハーネスも上から下ろすだけの解り易い仕組みであることが大きい。




2台のライドが常に停車している。一見、ものすごく巨大なコースターに見える。


待ち行列の上を掠めてスタート!


とにかく横に長いライド。異様な物々しさを感じる。


横を見れば、まさに垂直のファーストドロップが・・・。


頂上でゆっくり旋回。フロリダのパノラマを堪能しよう。・・・無理?


下を覗くと、プラットフォームの建物が小さく見える。


Uターンして、奈落の底へ向かう。

乗車・巻き上げ

プラットフォームはとても広い。横7人×3行のライドが2台同時に乗り降りできるようになっているからだ。係員に座る場所を指示されるが、好きな位置を希望することもできる。しかし、案内表示にもあるが、このコースターはどの席でも同じスリルを味わえるように作られている。中途半端な場所になっても、そう悲観することは無い。

乗った感覚は、他のB&M製コースターと同じだ。ハーネスも同じだし、やたら高く足が届かない座席も同じだ。感覚的には、フロアレスコースター。横に長い座席も、乗っている身にとっては関係ない。

そして、スタート。プラットフォームから滑り出したライドは、待ち行列の頭上を掠めるようにUターン。巻き上げに入る。なかなかスムーズな巻上げ。上るにつれ、フロリダの広大な土地が広がってくる。都市の外れに位置するブッシュガーデンだが、高いところから見ると緑が多い。ひたすら続く平坦な地面はオーランドと一緒だ。

右を見ると、まるで柱のような垂直のファーストドロップが目に入る。那須ハイランドパークのビッグバーンコースターの巻上げと同じような感覚だ。しかし、スケールは圧倒的にこちらの方が大きい。

頂上でゆっくりとUターン。じわりじわりやってくるファーストドロップはコースターの基本だが、実は最近のコースターでは珍しかったりする。最新型の海外製コースターでは、ほとんど存在しないのではないだろうか?

 



がけっぷちまであとわずか。ブレーキをかけつつ、じわりじわりと進んでいく。


ここで、静止。いやというほど60メートルの高さを実感できる。くるぞ、くるぞ・・・。


そして突然の自由落下! 落下という言葉以外見つからない感覚。


下から見上げ、圧倒的な角度に驚く。


人間って、ばかだなーと思う光景。


でも許せ。楽しいんだ!とにかく気持ちがいいのだ!

First Straight Down !

目の前には、突然途切れた赤いレール。そこに向かって、ゆっくり進んでいくライド。レールの先は全く見えない。高さ60メートルの空間がぽっかり広がっているだけだ。園内の騒々しさもはるか下。くるぞ、くるぞ・・・・。この緊張感がたまらない。

ブレーキをかけつつ、ゆっくりゆっくりとレールの端に近づく。落ちると思いきや、ライドは斜め下を向いて静止。そう、ここで静止するのだ。

目の前には園内の風景が広がっている。高さ60メートルから下を向いて地面を眺める感覚。これは完全に、下を向いたフリーフォールだ。嫌でも高さを実感する。灼熱の太陽と、意外にもさわやかな風が顔に当たる。でも、落ち着いている余裕は無い。同乗者はみな興奮し叫び声を上げている。さあ、ついに来たぞ。いつ落ちる? いつ落ちる?

と、何の前触れも無く体が浮かび上がった。ロックが解除され、ライドは自由落下を開始したのだ。「うおおおおおっ」 一気に加速し、地面に向かって、真正面から突き進んでいく。とにかく気持ちのいい浮遊感を全身に感じ、全力で叫ぶ。ぐんぐん地面が近づく。

 



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